一方的に商品やサービスを押し付けてきて、金銭を要求するタイプの詐欺。
様々なバリエーションがある。
インド、エジプトなど。
観光地を歩いていると、一方的に解説を始める。
その後もずっとつきまとわれ、最後にガイド料を請求してくる。
話しかけられても、目を合わせない、相づちを打たない。
相手の言動に対して一切のリアクションをしてはいけない。
バラナシには非常に有名なガイド詐欺のグループがあります。
街中を歩いていると話しかけられ、最初は親切にされ、最終的にシルクショップに連れていかれます。
日本語が堪能で
「バラナシのことを好きになって欲しいから僕にガイドをさせてよ」
「ガイド料はいらないから」
と言ってきます。
いろんなところに連れていってくれて非常に親切なのですが、最後に
「ガイド料は要らないけど、よかったら僕のお店を見に来てよ」
と言ってシルクショップへ連れていかれます。
ここでシルクを売りつけられます。
「タダでガイドをしてもらったんだから、感謝の気持ちがあれば何か買うべき」
と、ここまで直接的には言いませんが、遠回しに言ってきます。
シルクを買わないと、ものすごい剣幕で罵られ怖い思いをします。
このインド人グループは街のいたる所に子分がいて、日本人旅行者を監視しています。
詐欺師グループの誰かに話しかけられ、世間話をして名前を教えたりすると、詐欺師グループ全体に情報が共有されます。
その後は、どこに行ったか、何をいくらで買ったか、チップでいくら渡したかといった情報がグループ内で共有されます。
リーダー格の男は、ビジェイと名乗ったり、ラッキーと名乗ったり、キサンと名乗ったり、複数の名前を持っています。
写真を撮ろうとすると嫌がります。
フランス、スペインなど。
旅行者の手首に一方的にミサンガ(紐を編んだブレスレット)を巻いてくる。
そして、金銭を要求してくる。
一度手首に巻かれてしまうと、その商品はもう使用済みで使い物にならないから買い取れと脅迫される。
支払いを拒否すると暴力を振るわれることも。
ミサンガの紐を結ばれる前に手を振りほどかなければならない。
フランスなど、他の国でもある。
バラの花を一方的に渡され、受け取ってしまうとお金を要求してくる。
5ユーロくらい。
要らないと言って突き返しても相手は受け取らず、ひたすら金銭を要求してくる。
まったく会話がかみ合わず、バラを地面に投げ捨てると、
「そのバラはもう商品として使えないから弁償しろ」
と言ってくる。
知らない人からものを受け取ってはいけない。
また、花を渡されて
「1セント」
みたいに言われることもある。
1セント(約1円)くらいならいいかなと思って財布を出すと、
横からやってきた別の男が財布を奪って逃走する。
これはグループ型のスリ・強盗で、花を渡すのは財布を出させるための仕込み。
その場で財布を奪われなかったとしても、つけられて、市場や電車などゴミゴミしたところへ移動したタイミングを見計らってこっそり財布をすられる場合もある。
とにかく、財布がどこにあるのかを不用意に人に見られるのは危険。
インド。
ヘナ(植物性の簡易入れ墨)を腕などに勝手に描かれる。
そして、一方的に料金を請求してくる。
ビンディ(インド人の額についている赤い点)を勝手に顔につけられる。
そして、一方的に料金を請求してくる。
歌や踊りを勝手に披露して、見たからお金を払えと言ってくる人もいる。
あやしい気配を感じたら、目を合わせない、会話をしない。
話しかけられても立ち止まらない。
インド。
握手を求められる。
手を出してしまうと、手をにぎにぎしてきたり、腕をべたべた触ってくる。
そして、
「マッサージをしてやったのでお金を払え」
と言ってくる。
セクハラを受けたうえに金銭を要求してくるので悪質。
インドでは男性が女性の体に触れるのはよくないこと。
インド人男性が女性に握手を求めること自体が不自然なので、決して関わってはいけない。
インド、バラナシ。
火葬場を見学していると、
「ここは観光客が入ってはいけないエリアだ。観光客用の見学ゾーンがある」
などと言って、別の場所へ連れていかれる。
(観光客が入ってはいけないというのがそもそも嘘)
よぼよぼの老人を連れてきて同情を誘い
「死を待つ人々のために薪代を寄付してください」
などと言われ、金銭を要求される。
少額を寄付すると、
「それでは足りない。もっと寄こせ」
と言われる。
出入り口をこわもての男が塞いでいて、お金を出すまで帰れない。
インド人に
「ついてきなさい」
と言われたときは、基本的についていってはいけない。
プシュカルなど。
プジャというのはヒンドゥー教のお祈りのこと。
「プジャをしないと入ってはいけない」
「お布施をしないと入ってはいけない」
などと言って金銭を要求される。
基本的にはほとんど嘘なので無視してもいい。
宗教的なルールだと言っておけば外国人はお金を出すと思われている。
インド、バラナシの火葬場で。
男が近づいてきて
「ここは神聖な場所、設備は寄付で作られている」
「寄付をしてください」
「5000ルピー払え」
などと言われる。
500ルピーだけ渡すと、男は文句を言って立ち去る。
おそらく火葬場とは何の関係もないただの詐欺師。
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