外貨と現地通貨を両替するときに金額をごまかされる。
国境や市中の両替屋でも起こるが、空港内の正規の両替商っぽいところでも発生する。
目の前で紙幣の枚数を数えて、正しい金額であることを確認した後に、手品的な手法で1~2枚の紙幣を抜き取られる。
どこにでもいる。
街中で話しかけられ、軽く世間話をした後、
「日本のお金に興味があるから見せてくれないか」
みたいなことを言われる。
お金を見せてあげると
「そっちのやつも見せて」
と言って財布ごと奪われたり、財布から数枚のお札を奪われたりする。
お札を裏返してみたり、1万円札と5千円札を見比べて見たり、
ごそごそとお金をこねくり回したのち、
「ありがとう、参考になった」
と返してくれるのだが、どさくさに紛れて1万円札が1枚消えていたりする。
手品的な手法でお札を消すので、お札が無くなる瞬間を捕まえるのは難しい。
もともと財布に何円札が何枚入っていたのか正確に把握していないと、盗まれたことにすら気づかない。
お金を見せてくれと言われた時点で怪しいので、関わってはいけない。
どこにでもいる。
現地人、もしくはバックパッカー風の外国人に話しかけられる。
「今度、日本に行くんだけど、100ドルを日本円に交換するとレートはいくらくらい?」
みたいなことを聞かれる。
「100ドル=11,000円くらい」
と教えてあげると
「じゃあ、10,000円でいいから100ドルと交換してよ」
みたいに、こちらに有利なレートで両替をお願いをされる。
悪い話ではないと思い交換に応じると、偽札をつかまされて大損をする。
ベトナムなど桁数が多い通貨では、1桁すくない金額を渡される場合がある。
1万円=2,000,000ドンくらいのレートだが、
1万円の両替で、200,000ドン(約千円)しかもらえないなど。
また、ベトナムでは外貨両替時以外にも、食堂でおつりをごまかされることは頻繁に発生する。
100,000ドン(約500円)のおつりを受け取ったつもりが、実は10,000ドン札(約50円)だったなど。
空港の両替所で、破れた紙幣を渡される。
「破れていないのにしてくれ」
と言っても
「これしかない」
と断られる。
自分が買い物などでお金を使うとき、破れた紙幣は受け取りを拒否されることが多い。
質の悪い紙幣を受け取ってしまうと、その後に苦労する。
240ルピーのタクシー代に
550ルピーを出すと
210ルピーのおつりを渡される。
(100ルピー足りない)
インド人は計算が得意。
おそらく意図的に100ルピーをネコババするつもりだった。
2020年までの話だが、キューバには2種類の通貨があった。
1米ドル = 1兌換ペソ。
1米ドル = 24人民ペソ
とまったく価値が異なる。
100ドルを交換すると、100兌換ペソ(約11,000円)になるが、100人民ペソ(約460円)を渡される詐欺があった。
2021年以降は、兌換ペソ(CUC)は廃止。
人民ペソ(キューバ・ペソ、CUP)に統一された。
両替の際には、レートが妥当なものか、紙幣が現在流通している正規のものか確認をすること。
イランの通貨はリヤル。
しかし、日常生活ではトマンという通貨単位が使われる。
1トマン = 10リヤル。
両替屋の電光掲示板に
「1ドル = 27,000」
と表示されていた場合、27,000トマンのこと。
1ドル = 27,000トマン = 270,000リヤル
100ドル = 2,700,000トマン = 27,000,000リヤル
両替屋で100ドル(約11,000円)を交換した時に、
2,700,000リヤル(約1,100円)を渡されることがある。
本当は、
2,700,000トマン = 27,000,00リヤル
を受け取るべきなので注意。
桁数が多いのと、トマンという通貨単位のせいで分かりにくいが、しっかり金額を確認すること。
買い物や食事のとき、1,00,000リヤル(約500円)で事前に価格交渉したとする。
いざ支払いのときになって、1,00,000トマン(約5,000円)を請求されることがある。
最初の交渉時にこちらがリヤルとトマンを勘違いしていた場合もあれば、
相手が意図的にぼったくりをしている場合もある。
リヤルとトマンで言った言わないの口論になった場合、外国人であるこちらの方が分が悪い。
買い物ならば買わなければいいだけだが、食事やタクシーなどサービスを受けてしまった後だと払わざるを得ない。
価格交渉をするときは、こちらも必ずトマンで数字を確認すること。
相手が「1,00,000リヤル」と言ったとしても、
こちらは「100,000トマン」といい直す。
「相手が『リヤル』と言ったから『リヤル』なんだろう」
などと思ってはいけない。
後になってから
「俺は『リヤル』なんて言っていない、『トマン』と言った」
と嘘をつかれることがある。
紙に書いたり、スマホの電卓で表示して、必ずトマンで数字を確認する。
1桁少ないトマンの方で価格交渉をしておけば、10倍ぼったくり詐欺を防ぐことができる。
ガーナからトーゴへ入国後、国境の両替商に騙される。
国境の両替書は詐欺が多いので警戒。
しかし、提示してきた金額が適正なものだったので両替に応じる。
ガーナの通貨70セディ(約1,300円) = 7,612CFAフラン
金額を確認したところ、7,612CFAフランと交換する約束なのに、7,600CFAフランしかない。
12足りないと揉めていたところ、相手が渋々12CFAフランを出してきた。
ホテルについて金額を確認したところ、
2,612CFAフランしかない。
実は、12CFAフランが足りないと揉めている間に、5,000CFAフラン札1枚を抜き取られていた。
おそらく、12CFAフラン足りないというのは、元々こちらの目をごまかすための茶番。
詐欺だと気づいても、わざわざ国境に戻ってきてまで文句を言う旅人はいないので、国境では詐欺が横行しやすい。
1ユーロ(コイン)を5枚手に持ち、
「5ユーロ(札)と交換してくれ」
と話しかけられる。
応じると、5ユーロ札を取り出した瞬間に、お札だけを奪い取り去っていく。