イタリア料理
魚の日
火曜日と金曜日は魚の日。
この日は肉食を控え、魚を食べる。
金曜日はキリストが復活した日で、漁をしていた弟子たちの前に復活したキリストが現れ、一緒に魚を食べたことに由来。
日曜日はキリスト教の安息日なので漁はしない。
月曜日に漁に出て、火曜日に魚を食べる。
食べ物
パスタ
ボロネーゼ(ragu alla bolognese)
ボローニャ風煮込み。
肉や野菜を煮込み、パスタにかけて食べる。
トルテリーニ(Tortellini)
四角いパスタの上に、豚肉・ハム・チーズなどを詰めた、餃子やラビオリのようなパスタ。
ボローニャ発祥。
テスタローリ(Testaroli)
古代ローマ時代、ポントレモリ発祥、イタリア最古の生パスタ。
小麦粉を水で溶き、厚めのクレープのように焼いて、一口大にカットする。
ソースをかけて食べる。
ピザ(Pizza)
1750年頃、ナポリの屋台で売っていたのがピザの始まり。
パンの上にトマトソース、ニンニク、オレガノ、オリーブオイルをのせた「ピッツァ・マリナーラ」(漁師風ピザ)が最初のピザの形。
ポレンタ(Polenta)
トウモロコシのお粥。
トウモロコシの粉末を練って、マッシュポテトのようにする。
お肉の付け合わせで出てきたり、ソースをかけて食べたり。
ベネチアなど、小麦が育たないイタリア北部で昔からよく食べられてきた伝統料理。
トリッパ(Trippa)
イタリア風モツ煮込み。
ハチノス(牛の第2胃袋)をトマトなどの野菜と一緒に煮込んだもの。
ブロデット(Brodetto)
魚介のトマトスープ。
漁師たちが、売り物にならなかった雑魚をごった煮にして食べたのが始まり。
マルケ州(イタリア北部)、クロアチアなど、アドリア海周辺で食べられる。
チェチーナ(Cecina)
ひよこ豆の粉末を原料にしたパン。
見た目は具なしのピザ。
トスカーナ州のチェチーナ村の発祥。
トスカーナ州の他の地域でも食べられる。
パニーニ(Panini)
単数形はパニーノ、複数形はパニーニ。
イタリア風サンドイッチ。
パンに具を挟めば何でもパニーニと呼ぶ。
デザート
ティラミス(Tiramisù)
ティラミスはイタリア発祥のデザート。
1970年頃、ベネト州・トレビゾ(Treviso)のレストラン「レ・ベッケリエ(Le Beccherie)」で生まれた。
オリジナルのレシピでは、ビスケットにエスプレッソを染み込ませ、マスカルポーネチーズを挟む。
さらにその上からココアの粉末をまぶす。
イタリアのレストランでは、デザートメニューに必ずと言っていいほど載っているポピュラーなもの。
既製品ではなく、各レストランで手作りされている場合が多い。
ジェラート(Gelato)
アイスクリーム。
イタリア発祥の食べ物。
ジェラートは、イタリア語で「凍った」という意味。
雪にハチミツをかけて甘くして食べたのが起源。
カンノーリ(cannoli)
単数形がカンノーロ(cannolo)、複数形がカンノーリ(cannoli)。
小麦粉の生地でリコッタチーズを包み、筒状にしたもの。
カンノーロは、イタリア語で「小さな筒」の意味。
シチリア発祥のお菓子。
☆パナディッジ(Mpanatigghi)
チョコレート餃子。
ひき肉に、砂糖、卵、シナモン、アーモンドなどを混ぜ、生地に包んでオーブンで焼いたもの。
ビスケットのようなサクサクしたお菓子。
シチリア島、モディカでしか食べられない珍しい食べ物。
カントゥチーニ (cantuccini)
カントゥッチ (cantucci) とも呼ぶ。
パンの耳をカリカリに焼いたようなお菓子。
アーモンド入り。
ビスコッティの一種。
固いので、コーヒーに浸して食べる。
グラニータ・ディ・カフェ(Granita di Caffe)
エスプレッソを凍らせてシャーベット状にしたもの。
イタリア語で、「グラニータ」は「粒々(の氷)」、「カフェ」は「コーヒー」のこと。
生クリームをのせて食べる。
イタリアの夏の定番デザート。
飲み物
ワイン
ワインの生産量は、世界で一二を争うワイン大国。
1000種類以上の銘柄がある。
グラッパ(Grappa)
ポマース(ブドウの搾りかす)を発酵させて作る蒸留酒。
透明。
アルコール度数は30度~60度と強めのお酒。
食後酒として飲まれる。
バッサーノ・デル・グラッパという街が産地として有名。
ビチェリン(Bicerin)
エスプレッソ、ホットチョコレート、生クリームを3層に入れた飲み物。
トリノ名物。
ベネチアなど、トリノ以外の地域でも飲まれる。