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メキシコのクリスマス

スペイン語で「クリスマス」は、「Navidad(ナビダッ)」。
「メリークリスマス」は「Feliz Navidad(フェリスナビダッ)」。

12月16日~1月6日までの約1か月間がクリスマス。

ポサダ(Posada)

マリア様とヨセフの仮装をしたした子供を先頭にパレードを行う。
これは、妊娠したマリアがナザレからベツレヘムへ旅したことを模したもの。

12月16日~12月24日まで。

ピニャータ(piñata)

お菓子の入ったくす玉。
星形をしていたり、アニメのキャラクターの形をしていたり、見た目はさまざま。

くす玉を棒でたたき割ると、中からキャンディなどのお菓子が出てくる。
くす玉がミッキーマウスなどの形をしているのは、悪魔が魅惑的なものに化けているという設定。
これを退治する(棒でたたき割る)と、神の恵み(お菓子)が得られる。

元は宗教的な行事だったのが、南米のノリで完全にお楽しみイベントと化している。
クリスマス以外のイベントでピニャータが登場することも。

ポンチェ(Ponche)

クリスマスの飲み物、ポンチェ
Fig. 1: クリスマスの飲み物、ポンチェ

フルーツがたくさん入った甘酸っぱい飲み物。

クリスマスシーズンに飲まれる。

キリスト生誕日

12月24日がクリスマス・イブ(前夜祭)、12月25日がクリスマス(生誕祭)。
キリストの時代は日没=1日の終わり(翌日の始まり)だったので、12月24日の日没=12月25日の始まり。
つまり、クリスマス・イブとは、先走って前日からお祝いをしているわけではなく、誕生日会の当日を迎えてお祝いをしている感覚。

バカラオ(Bacalao)

バカラオ
Fig. 2: バカラオ

バカラオ(タラの塩漬けの干物)のトマト煮込み。
メキシコではクリスマスによく食べられる。

三賢者の日(Dia de los Reyes Magos)

1月6日。
レジェスマゴス。

星に導かれ三人の賢者がベツレヘムへやってきて、キリストの誕生を祝い3つの贈り物をしたという逸話がある。

1月5日、子供は三賢者に宛てた手紙を風船に付けて空に飛ばす。
手紙には欲しいものを書く。
朝起きると、三賢者からのプレゼントが用意されている。

メキシコでは、一般的に1月6日までがクリスマス休暇。
翌日から学校が始まる。

ロスカ・デ・レジェス(Rosca de Reyes)

ロスカ・デ・レジェス
Fig. 3: ロスカ・デ・レジェス
白い人形
Fig. 4: 白い人形

輪っか状のでかいパン。
パンの中にニーニョ・ディオス(キリストの幼児像)という白い人形が入っている。

巨大なロスカ・デ・レジェスをみんなで分けて食べ、当たり(人形入り)を引いた人は、2月2日にタマレスを他の人に振る舞う。

カンデラリアの日(Dia de la Candelaria)

2月2日。
キリスト生誕40日目。
マリアとヨセフがキリストを初めてエルサレム神殿に連れて行き清めの儀式を受けた日。
(昔は出産後40日は神殿に行ってはいけなかった)

タマレス(tamales)

タマレス
Fig. 5: タマレス

タマル(tamal)の複数形が、タマレス。

トウモロコシの団子をバナナの葉で包んで蒸し焼きにしたもの。